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秘密の花園
第6章 旅立ち


『気持ち良い温泉でした。』

私がお礼を述べると
二人はにこやかに頷いた。

「ラディンの家に部屋を用意してあります。私達の家は隣ですから何かありましたら何時でもおいでください。
身の回りの事はラディンとそちらのソフィアに…」

「至りませんがどうぞよろしくお願いします。」

温泉に案内してくれた少女が礼をして挨拶した。

『よろしくお願いします。』

私も深く頭を下げた。

「ラディーン」

父親が彼を呼びつけ
四人でラディンの家に行くことになった。

『今日からよろしくお願いします。
おやすみなさい。』

優しい彼の両親に挨拶して
私はラディンの家に案内された。

今夜は疲れていて
とにかくベッドで休みたかった。


講堂から程近い所に
ラディンの家はあった。

「じゃぁ、僕たちはこれで…」

「シルク様、今夜はごゆっくりお休み下さいね」

『クリス、今日は本当にお疲れさま。
ソフィア、また明日ね』

「「おやすみなさい」」

私はラディンと二人で中に入った。

さすがのラディンも疲れているらしく
良く眠れるようにと
グラスにワインを注いでくれて
明日はゆっくり起きれば良いからとそうそうに部屋に通してくれた。


私の為に用意してくれた部屋には洗面所もトイレもあった。

また明日
改めて家の中の事を訊くことにして
ベッドに倒れ込んだ。

今日ばかりは直ぐに眠りに落ちてしまった。


 
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