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背徳は蜜の味
第24章 人妻その二十四 ~女性議員を慰める秘書官~

国会議員会館の一室…
事務所兼プライベートスペースとして党から用意されたこの部屋は地元からの陳情書やら、
時期国会での参考資料などが机には山のように積み上げられていた。

「はぁ~…」

どうしたんですか、先生。

公設秘書の西田学が普段と様子の違う小阪真弓議員を気づかった。

「なんかさあ…この部屋、落ち着かないのよね…」

「そりゃあまあ、書類の山に埋もれていちゃ落ち着ける筈もないですからね」

少しでも真弓にくつろいでもらおうと、
秘書の西田はせっせと書類の整理を始める。

「次の選挙に向かって、余計な経費は使いたくないけれど、私、別室を借りてみようかなと思うの」

「それは賛成です
先生にリラックスしていただかないと
ベストパフォーマンスが発揮されませんからね」

「そういえば、あなたのマンション、空室はないのかしら?」

「たしか、最上階が売れ残っていたと思いますよ
部屋の広さに比べたら分譲費が割高なので誰も買いたがらないそうです」

「決めたわ、私、そこを買って地元の事務所にするわ。そうすれば少しでも経費で落とせるわよね」

「どうでしょうか…賃貸であれば経費で落とせるでしょうが、購入となると…」

「その部屋、わしが買いましょ」

同じく部屋の片隅でお茶をすすっていた後援会の会長である清水がポンと膝を打った。

「会長さんが?」

どういうことかしら?と
真弓は彼が座っているソファの向かいに腰を降ろした。

「わしが買って、先生にその部屋を賃貸するですよ、月々いくらかの金額を振り込んでくれたらよろしい」

飲んでいた湯呑みをテーブルに起きながら
彼の目は向かいに座る真弓の膝元を覗いていた。

「その代わりと言っては何ですが…
今夜はわしに付き合ってもらわないとな」

後援会の会長といっても、議員の真弓の政策に惚れ込んでいたわけではない。
ひそかに真弓を自分の妾にしたいという野望を抱いていた。

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