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背徳は蜜の味
第29章 人妻その二十九 ~痴漢集団にレイプされて~

電車がガタンと揺れる。
つり革も手すりさえも掴んでいない知美は
「きゃっ!」と小さな悲鳴をあげた。
おそらくガラガラの車内だとフラついてしまうほどの揺れだったけれど、前も後ろも、おまけに左右にもかなりのガタイの良い男性に囲まれていたお陰で難なく揺れを回避することができた。
知美を取り囲む大男の四人…
実は彼らは痴漢集団だったのだ。
先日もキャリアウーマンっぽい女の尻を撫でた彼らは、今宵もその女性に目をつけて取り囲もうとしたのだが、なぜだかその女は若い男と一緒で、その男もラッシュから彼女を守るようにしっかりと抱いていたからやむなく別の獲物を探さなければいけなかった。
そこへおあつらえ向きに四ツ木知美が乗り込んできたものだから、彼らはアイコンタクトして満員を掻き分けて知美を取り囲むようなポジションに収まった。
泥酔客の誰かが車両のどこかで口喧嘩を始める。
知美は露骨にイヤそうな表情したのだが、
「大丈夫、守ってあげますよ」と、
真正面に立つ背の高いサラリーマンが背の低い知美を見下ろしながら囁いてくれた。
「ありがとうございます…」
わあ~、背が高くてハンサムだし、
こうして満員電車に押し込まれていると、
まるで抱きしめられた気分になるわ…
ほんのちょっぴり好みのタイプだったので
彼の言葉に甘えるようにちょっぴり前傾姿勢で彼に体を委ねた。
そんな時です。
すぐ後ろからお尻を触られる感覚を覚えた。
『やだ…痴漢?』
声をあげて制したいけれど、
身動き出来ないのと恥ずかしいのとで我慢してると触り方が激しくなってスカートを少し上げたり太ももを触ってきたりされた。
『うそっ!スカートまで捲ってきたわ!』
なんて図々しい痴漢なのかしらと
体をずらそうにもぎゅうぎゅう詰めで身動きが取れない。

