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えっちなBL短編集
第2章 狂信的な夜[文系大学生×俺様ホスト]
【後日談】
「は?俺が本命営業をお前にしているだと?」
紫は静流がホストクラブに訪れた理由を知ると眉間に皺を寄せた。
「悪い、違うのか?」
「…どこまで鈍感なんだ」
紫は彼の突飛な思考回路に辟易する。もう何度も体を合わせているというのに何で自分の行動を営業と括れるのか理解不能である。
怒りを通り越して呆れてしまう。
「営業なんかじゃない。それに俺は本営はしない」
「そうなのか…」
じゃあ何で?と聞いてきそうな静流を視線で制す。そろそろ本気で手が出てしまいそうだった。
「…俺の源氏名は何だ?」
「“糸式ナガレ”?」
紫の質問に答えるがその質問の意図に気づかず、静流は首を傾げる。
「何で俺がその源氏名をつけたのかわからないのか」
「それは紫式部から来てるんじゃないのか?」
「…」
紫はジト目で静流を並んだ後、ベッドから降りる。
「もういい。言ってて馬鹿らしい。一生悩んでろ」
「えっ」
今日も歌舞伎町人気No.1ホスト月宮紫は、鈍感彼氏に手を焼くのだった。
糸式ナガレ
いとしき ながれ
愛しき (静)流
「は?俺が本命営業をお前にしているだと?」
紫は静流がホストクラブに訪れた理由を知ると眉間に皺を寄せた。
「悪い、違うのか?」
「…どこまで鈍感なんだ」
紫は彼の突飛な思考回路に辟易する。もう何度も体を合わせているというのに何で自分の行動を営業と括れるのか理解不能である。
怒りを通り越して呆れてしまう。
「営業なんかじゃない。それに俺は本営はしない」
「そうなのか…」
じゃあ何で?と聞いてきそうな静流を視線で制す。そろそろ本気で手が出てしまいそうだった。
「…俺の源氏名は何だ?」
「“糸式ナガレ”?」
紫の質問に答えるがその質問の意図に気づかず、静流は首を傾げる。
「何で俺がその源氏名をつけたのかわからないのか」
「それは紫式部から来てるんじゃないのか?」
「…」
紫はジト目で静流を並んだ後、ベッドから降りる。
「もういい。言ってて馬鹿らしい。一生悩んでろ」
「えっ」
今日も歌舞伎町人気No.1ホスト月宮紫は、鈍感彼氏に手を焼くのだった。
糸式ナガレ
いとしき ながれ
愛しき (静)流