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第14章 ヤナセ✣上司 編

「ヤナセ部長～！」

「随分…遅くまで残ってますね…何か起きましたか？」

キュン…あぁ…やっぱり素敵～！

何も言わなくても、部長から察してくれてる～！

三十代前半の若さで、部長まで昇進したのも、伊達じゃないわね！

「シャットダウンする前にデータを保存しようとしましたら…バグってしまって…週明けに使うデータだけでも直しておかないと…」

部長はディスプレイをジッと見詰めて、説明を聞いていた。

「成る程……少し見せて下さい…」

「えぇっ！そんなっ！部長もお忙しいのに～！」

「私の用事は終わっていますから、大丈夫ですよ…貴女は、早く帰りたいでしょ…」

うっ！何故それをご存知！？

でも…部長とこんな風に話せるなら、もうしばらくこのままでも～！

なんてね～！