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ラブカルチャースクール+α
第25章 LOVE Lesson2 B
パッシィ〜ン!
再び扇子が小気味良く鳴らされる。
「改めてお疲れ様でした。かなりご無理をされたのではないですか?」
「はぁ……ちょっと」
「ワタリも見込んだ相手しか無茶はしないので、貴女様は今回のレッスンを乗り越えられると期待されたんだと思います」
ハナブサは扇子の先を顎に当て、眼鏡の奥から黒曜石の瞳を光らせてた。
心なしか口端が上がっているようにも思える。
「え……私にですか?」
「はい。ですが本当に辛い時は無茶をしないで下さい。中には判断がまだ出来ない講師もいます。例えば……」
「例えば?」
いつも『ですます』で言い切るハナブサが珍しく語尾を途切らせたもんだから、凄く続きが気になった。
「いえ、何でもありません。では次のレッスンのご予約を承ります」
結局続きは言わぬまま、ハナブサは扇子を一旦置いて、パソコンの操作を始める。
「今日はお疲れでしょう。少し間を空けますか?」
「そうですね……じゃぁ一週間後で」
「承知致しました。では次は一週間後でご予約を承りました」
扇子のようにパシパシと素早くキーボードを叩く音を聞きながら、次のレッスンが担当が誰かと気になって心が逸る。
不意に一瞬、妖艶な笑みが頭に浮かんだのは……
きっと気のせいだよね……。
再び扇子が小気味良く鳴らされる。
「改めてお疲れ様でした。かなりご無理をされたのではないですか?」
「はぁ……ちょっと」
「ワタリも見込んだ相手しか無茶はしないので、貴女様は今回のレッスンを乗り越えられると期待されたんだと思います」
ハナブサは扇子の先を顎に当て、眼鏡の奥から黒曜石の瞳を光らせてた。
心なしか口端が上がっているようにも思える。
「え……私にですか?」
「はい。ですが本当に辛い時は無茶をしないで下さい。中には判断がまだ出来ない講師もいます。例えば……」
「例えば?」
いつも『ですます』で言い切るハナブサが珍しく語尾を途切らせたもんだから、凄く続きが気になった。
「いえ、何でもありません。では次のレッスンのご予約を承ります」
結局続きは言わぬまま、ハナブサは扇子を一旦置いて、パソコンの操作を始める。
「今日はお疲れでしょう。少し間を空けますか?」
「そうですね……じゃぁ一週間後で」
「承知致しました。では次は一週間後でご予約を承りました」
扇子のようにパシパシと素早くキーボードを叩く音を聞きながら、次のレッスンが担当が誰かと気になって心が逸る。
不意に一瞬、妖艶な笑みが頭に浮かんだのは……
きっと気のせいだよね……。