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ラブカルチャースクール+α
第26章 LOVE Lesson2 H
ヤナセは茶葉を取り出すのに、棚に腕を伸ばす。

茶筒を握る指先まで色っぽい。

まるで描かれたような横顔は、鼻筋が真っ直ぐ通って綺麗だった。

「はぁぁぁ……」

感嘆なのか、落胆なのか……
男性なのに、こんなに綺麗って凄く狡いと思う。

ホズミも綺麗だけど、ヤナセはまた別格な気がするのだ。

手際良くお茶を用意してくれるヤナセをボンヤリと眺め続ける。

これからあの指が……
形の整った唇が……

私の肌に触れるのよね。

そう思った途端、前回のヤナセとのレッスンシーンが一気に駆け巡り出す。

触れ合った感触さえ思い出しそうで、下腹部がジリジリと熱くなってしまった。

「うぅっ!!」

鼻の奥から何か吹き出しそうな感覚に陥って、慌てて口元を手で覆う。

「どうかされましたか……?」

怪しい動きをしている私に気付いたヤナセが、早足で側に寄ってくる。

「ひゃ!  ひゃんでもありましぇん!  クシャミが出そうだったんです!」

今至近距離で顔でも近付けられたら本当に鼻血がでそうだわ!

片手を伸ばしてストップをかけると、ヤナセは少し口端を上げて

「クシャミくらい……ご遠慮なく。出した方が……スッキリ致しますから」

たかがクシャミの話なのに、妙に妖艶に微笑まれた。

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