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ラブカルチャースクール+α
第26章 LOVE Lesson2 H
クラ〜リ――――

一瞬気が遠のきそうになる。

レッスンより貴方に緊張してしまいます……。

ヤナセは肩を支えてくれたままソファーにゆっくりと座らせてくれたけど、手を離す時に何故か髪をひと撫でされて、ゾクリと背中に震えが走った。

何なの!  何なの!?
無駄にドキドキさせないでぇ〜!!

胸に手を当てて固まっている私にヤナセは微笑み、相変わらず至近距離で聞いてくる。

「お茶……淹れますね。何か飲まれたい銘柄とかありますか?」

「あ……粗茶で……」

「粗茶……ですか?」

ヤナセにお茶を淹れて貰うなんて恐れ多くて、恐縮し過ぎてついうっかり口走ってしまった。

やだ私ったら……
きっとヤナセに呆れられちゃう。

おずおずとヤナセを見やると

「クスクス……煎茶で宜しいですか?」

楽しそうに微笑んで、給湯スペースに移動していく。

「あ……」

ヘンテコなことを言ってしまったけど、気にしてない様子のヤナセにホッとする。

でも元々ヤナセはワタリみたいに仏頂面ではないし、ハヤトみたいに太々しくもない。

パッシン!  パッシン!  と飛び道具を出す訳でもないのに、一番緊張してしまうのは……

何かの磁場が発せられているのかしら?

私の中で、どんどん人間離れをしていくヤナセになってきていた……。

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