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ラブカルチャースクール+α
第26章 LOVE Lesson2 H
やっとこ出番になったハヤトは、ソファーから立ち上がり、両手を腰に当てて私を見下ろしてくる。

「ほら、横になりな」

「は、はい……」

相変わらずの俺様キャラだが、ついさっきまでヤナセに弄られていた姿を見ているだけに、ちょっと可愛く思えた。

それにしても――――この大人数に見守られながら、マッサージされるのは恥ずかしいかもしれない。

お願いして、席を外して貰おうかな?

そんなことを思ってもたもたしていたら、せっかちなハヤトが苛立ってきたのか、表情が険しくなる。

「おい、ボケーとしてないでとっとと横になってくんね」

「あ、ごめんなさい」

本当は「早くしろ!」とか言いたいんだろうけど、外野――――特にヤナセの目が光っているせいか、ハヤトも言葉を一応選んでいるようだ。

こんな状況で、ちゃんとマッサージは出来るのかな?

不安を胸に抱きつつ、体勢を変えてソファーに横になると――――

「ハナブサ……お茶を点ててくれるかい」

「……喜んで」

ヤナセとハナブサは、部屋の片隅にセットされてある野点スペースに移動を始めた。

するとその二人に釣られてように、コウセイとナツも野点セットに向かっていく。

「俺も飲む~」
「自分も抹茶ラテ、点てるっす!」

若しかして――私とハヤトが気にならないようにしてくれやのかな――――やはり、流石だ――――。

見事な状況判断に関心していると、ハヤトの手が私の腰にガッチリと掴みかかってきた。

「やっとこ、静かになったな」

ハヤトが口端を上げて呟いた瞬間――――

「因みに……彼女は大変お疲れだから、無理のないように……」

――――間髪入れずに、ヤナセが突っ込んできた。

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