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“男と女”の小噺集
第1章

第32話 『嫉妬』
明美:「来ないで!」
正人:「どうしたの?」
明美:「私に触らないで!」
正人:「なに怒ってるんだよ?」
明美:「美和子を抱いた手で、私に触らないで」
正人:「ち、違うよ……誤解だよ」
明美:「正人君が、あんなことするなんて思わなかったわ」
正人:「ち、違うんだって、明美ちゃんもわかってるでしょう、あれは、好きでやったんじゃないんだ」
明美:「へえ~、好きじゃないのに、キスまでするんだ?」
正人:「し、してないよ! あ、あれは、キ、キスする真似だよ!」
明美:「うそ! してました! 私、この目でちゃんと見ました!」
正人:「ご、ごめん、あれは美和子ちゃんが急に……ぼくからしたんじゃないんだ……ぼくはするつもりなかったんだ、ほんとだよ! 信じてよ!」
明美:「ふ~ん、やっぱりしたんだ? サイッテー! だったら、私も真司とキスするわ! これで、おあいこでしょ! 真司~! こっち来て~!」
正人:「明美ちゃん、ひどいよ、だって、これは……」
先生:「正人く~ん、もう一度お姫様を目覚めさせるところからね~。美和子ちゃんは眠ってるんだから、唇突き出さなくていいの! 明美ちゃんは鏡の前で一人で練習しててね~。真司君は木の役だから動いちゃだめ!」
完
明美:「来ないで!」
正人:「どうしたの?」
明美:「私に触らないで!」
正人:「なに怒ってるんだよ?」
明美:「美和子を抱いた手で、私に触らないで」
正人:「ち、違うよ……誤解だよ」
明美:「正人君が、あんなことするなんて思わなかったわ」
正人:「ち、違うんだって、明美ちゃんもわかってるでしょう、あれは、好きでやったんじゃないんだ」
明美:「へえ~、好きじゃないのに、キスまでするんだ?」
正人:「し、してないよ! あ、あれは、キ、キスする真似だよ!」
明美:「うそ! してました! 私、この目でちゃんと見ました!」
正人:「ご、ごめん、あれは美和子ちゃんが急に……ぼくからしたんじゃないんだ……ぼくはするつもりなかったんだ、ほんとだよ! 信じてよ!」
明美:「ふ~ん、やっぱりしたんだ? サイッテー! だったら、私も真司とキスするわ! これで、おあいこでしょ! 真司~! こっち来て~!」
正人:「明美ちゃん、ひどいよ、だって、これは……」
先生:「正人く~ん、もう一度お姫様を目覚めさせるところからね~。美和子ちゃんは眠ってるんだから、唇突き出さなくていいの! 明美ちゃんは鏡の前で一人で練習しててね~。真司君は木の役だから動いちゃだめ!」
完

