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“男と女”の小噺集
第1章  
第92話 『特別な日』


明美:「すごい、正人君の大きい……」

正人:「どう? すごいでしょ?」

明美:「正人君のはいつもこんなに大きいの?」

正人:「今日は特別……だって、明美ちゃん、大きいほうが好きでしょ……?」

明美:「いやね、ばか……でも、いいの? 正人君……」

正人:「うん……」

明美:「うれしい……正人君……」

正人:「じゃ、こっち向いて……」

明美:「うん……」

正人:「じゃ、いくよ」

明美:「いやっ、待って、やっぱり無理よ、こんな大きなの、入らないわ……」

正人:「だめだよ、がんばって、もっと口を大きく開けて……」

明美:「うん……あんっ……だめよ、無理だわ、正人君、もっと小さくならない?」

正人:「せっかく明美ちゃんのために、こんなに大きくしたのに……」

明美:「私も大きい方がいいけど、でも、こんな大きいのは無理だわ……さっき真司の見たけど、真司のが私にちょうどいいかも……真司~! 真司~! こっち来て~!」」

正人:「ええ! そんな……明美ちゃん……」

先生:「明美ちゃ~ん! 恵方巻きは、自分がおうちから持ってきたのを食べましょうね~!」



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