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“男と女”の小噺集
第1章

第96話 『妄想会話』その13
「ちょっと、人が見てるわよ」
「構わないよ。見たい者には見せておけばいいんだ」
「いやよ。恥ずかしいわよ」
「いいじゃないか、ほら、俺の、もう、こんなになってるんだから」
「もう、やだ、あなたったら、こんな明るいところで」
「いいだろ? 今日出来そうなんだ。もう我慢できなんだ!」
「あっ、いやっ、だめよっ、あなたっ! 人がっ! あんっ! 人が見てるっ!」
「今日逃したら来年まで待たなくちゃならないんだ。それに、本当は、お前も人から見られるのが好きなんだろ? ん? ほらっ!」
「ああんっ! いやっ! 見られてるっ! 人に見られてるわっ!」
息子よ、檻の中のパンダを見ながら、ナレーションするのはやめてくれ……。
完
「ちょっと、人が見てるわよ」
「構わないよ。見たい者には見せておけばいいんだ」
「いやよ。恥ずかしいわよ」
「いいじゃないか、ほら、俺の、もう、こんなになってるんだから」
「もう、やだ、あなたったら、こんな明るいところで」
「いいだろ? 今日出来そうなんだ。もう我慢できなんだ!」
「あっ、いやっ、だめよっ、あなたっ! 人がっ! あんっ! 人が見てるっ!」
「今日逃したら来年まで待たなくちゃならないんだ。それに、本当は、お前も人から見られるのが好きなんだろ? ん? ほらっ!」
「ああんっ! いやっ! 見られてるっ! 人に見られてるわっ!」
息子よ、檻の中のパンダを見ながら、ナレーションするのはやめてくれ……。
完

