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unbalance
第22章 本心
相馬が次に何をしようとしたかは予想がついた。
覚悟を決める。
喉の奥に押しつけられるのは、本当は気持ち悪くて嫌だけど、
でもいいよ、相馬がしたいようにするならそれで。
早く済めば、なおいいし。
しかし――相馬は予想に反して、ぐっと私の頭を押して、口から自分自身を引き抜いた。
相馬は私の肩を持って立ち上がらせる。
私は混乱しているうちに素直に従ってしまう。
さっきと位置関係が反転して、私が相馬を見下ろす格好。
「な……何?」
相馬は答えずに、無言で私のスカートのファスナーを下ろした。
「………!?」
相馬の細身のズボンと違って、私のスカートはすとんと一瞬で落ちようとする。
慌てて手で抑えるも、あっさりと相馬に引きずり下ろされる。
足首丈のロングスカートだったから、その下はストッキングも履いていない。
今日のブラウスは隠せるような丈でもない。
「ちょっ……相馬!」
後退ろうとステップを踏むと、床に落とされたスカートが足に絡んでバランスを崩す。
その隙を相馬は見逃さなかった。
私は相馬に腰を引き寄せられて、気づけばベッドの上に仰向けに転がされていた。