この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
unbalance
第37章 お預け

今日の相馬は、やけにくっついてくる。
私の上に体全体を寄せて、肌を密着させる。
腕も私の腕に添わせて、両手の指を絡ませて、顔の横で繋いで、しきりにキスをする。
酸欠と快感で私の頭がぼーっとしてきたころ、相馬はようやく顔を上げた。
「気持ちいい?」
何も考えられず、私はただ頷いた。
相馬は少し目を丸くして、
「そんなことないとか言われるのかと思った」
「だ、だって……っ」
指摘されてはじめて気づく。
恥ずかしい。
私は顔を背けたけれど、すぐに相馬に頬に手を添えて戻された。
「気持ちいいときはそう言ってくれるとありがたい。本当にやめてほしいときがわからなくなる」
「そ、相馬の、好きにしたらいいじゃん、」
「霧野が気持ちいいほうがいいに決まってるだろ」
――それは……相馬が優しいから?
「霧野がイイほうが俺も気持ちいい」
………っ、

