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unbalance
第39章 熱

今、何時だろ、と、ふと思った。
「美愛」
相馬が私の耳にふっと息を吹きかけた。
そのまま、ぬる、と舌が耳の窪んだところを這う。
聞かせたくないのに、声が出る。
体がはねるのも、密着している相馬には伝わっている。
相馬が私の片膝を立てさせて、その間に、ゴムを被ったそれをぬるりと滑らせる。
それだけできゅう、とナカが何もないところを締め上げる。
まるでそこに、相馬が欲しい、みたいに――
「入れるよ」
もはや頷くしかなかった。
先っぽが入り口にぐっと押し当てられたかと思うと、期待していた圧迫感が私を襲う。
「……っ、そんな締めんなよ、」
やだ、いわないで、はずかしい、

