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unbalance
第9章 同意

その耳に、流し込むように囁く。
「ぜんぜん大丈夫じゃない。霧野のナカがよすぎて理性飛びそう」
「……ばかっ」
きゅ、と締めつけが強くなった。
自分で大丈夫じゃないと言っておきながら、自分で状況を悪化させてしまった。
こんなにキツいのに、一旦抜こうとしてもそれが許されないぐらい吸い上げられて、奥へ奥へと俺を欲しがる。
熱くて、ぬるぬるで、脳が痺れるように気持ちいい。
体を起こして霧野を見ると、霧野は顔を真っ赤にして、目を伏せた。
可愛い。
可愛い可愛い可愛い。
もうめちゃくちゃにしてやりたい。啼かせたい。よがらせたい。イかせたい。
もう、我慢できそうにない。
なあ、霧野、俺で気持ちよくならないか。
俺に委ねてみないか。
身も心も、俺に任せてみないか。
もっとわがまま言って、もっと衝動的になって、もっとエロくなってもいいんだぜ。
他の人には見せない表情、もっと見せてよ。

