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ココロのアナ
第3章 躾①


とてもノーマルとは思えない。
何をされるか考えるだけで
寒気を感じた。


「もう一回聞くよ?
優しいのが好き?
乱暴にされるのが好き?」


何故そんな事を聞く必要がある?
ただやりたかったなら
自分の好きに扱えばいいはず
何をかんがえてんだよ…


「…っ…好きにしろ…」


これっきりの関係だ。
愛のある行為なんて望んでない
ましてや…
快楽なんて必要ない…
俺が我慢して終わればいいだけだ。



「修はわかってないなぁー」


そうにやつく旭の手には
なにやら見た事のない器具がもたれていた。


手を引かれ招かれた部屋には
特にモノがなく
大きなベッドが主張されるように
置いてある。


「さぁ始めようか♪」


ベッドに上がり
壁側を向かせ膝立ちにさせ
ベッドの頭側にある小窓のカーテンレールに
ロープを垂らすと両端に付いた
革製の手枷をつけられた。


頭をつかまれ顔だけを横に向かせられる


「せっかく選択肢あげたのに
何にも言わないんだから
もう口は必要ないよね」


先ほど手にしていた器具。


鉄製のプレートを噛まされ
後頭部で固定される。
旭がカチカチ…と音をさせながら
口元のネジを回す


「ンッ…」


俺の口は意志とは関係なく
開かれていく…

開かれた口を見て


「だらしない顔だね」


口内には唾液が溜まり
収まりきらず次第にベッドに垂れる


「もう選択肢なんてあげないよ」


さらには目隠しで視覚を奪われる。




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