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ココロのアナ
第4章 ココロの隙間


「おはようございます」
社員達に挨拶されエレベーターに乗り込む。


デスクに着くと後ろから声がかけられた
「先輩、おはようございます」



まるで何事も無かったかの様に…。


ここは会社だ
俺も同様「おはよう」と
一言だけ返した。


その日は本当に何事もなく
業務が終わった。


帰る頃に事務の女性が
俺宛ての宅配を届けに来た。
差出人は記入されておらず

「差出人不明とか怖いですねー
爆発させないでくださいね」と
笑って出て行く。



煙草に火を付け
フーッと煙を吐き出し
小さな箱を眺めた。


就業後だった事もあり
部屋には俺1人きり。
帰宅の準備をしながら箱を手に取る。


会社に届いた宅配物に不信感など沸かず
薄暗い部屋で箱を開けた。



ドクン…。



一瞬にして心拍数があがり
体中の血液が熱くなった。



「っ…なんだ…」



箱の中身は…………。



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