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ココロのアナ
第4章 ココロの隙間
「修…俺に飼われる?」
俺より背の高い旭に若干見下ろされ
さっきから何も言えない縮こまった俺を
壁際に追いやる。
荷物を持ってない方の手で
フワッと髪に触れる…
顔が近づいてきた…
赤面させた顔を突っ伏し
さらに体を小さくする
耳元で囁かれた…吐息まじりに…
「っ…そんな…こ…と…」
「判断は修に任せるよ」
そう言い終えると配属先に向かった。
まだ心臓が落ち着きを取り戻さず
旭が触れた髪に神経があるかのように
熱く感じた…。
俺はどうしたんだ…
あの日から何かおかしい。
決して旭に恋愛感情を抱いてはいないが
あの手…舌に…
翻弄されたいと思ってしまう…
あんなに焦らされ…
羞恥心にさらされたのは初めてだ…
なのに感じた事のない体の奥の疼き。
その疼きを…快感に…かえたい…
「「…飼われる?」」
その言葉が頭をグルグルと巡り
正しい判断ができないでいた。
「「………て家においで」」
耳元で囁かれた言葉を思い出し
落ち着き初めた赤面を
一気に引き戻した。