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ココロのアナ
第6章 躾②
「企業説明会って言えば
思い付く節あるんぢゃない?」
淡々と話をすすめる…
「俺ね19の時企業説明会に行ってるんだ
その時何十社とある中
今の会社の所にずっといたんだよね
修がいたから。
2年前の企業説明会何があったか
修は覚えてないのかな?」
企業説明会の時何があった?
混乱する頭を回転させ思い出した。
あ…
あの時は…
渚と…
「あれ?なんか思い出したみたいだね」
クスクスと笑う旭が言おうとする事と
俺が思い出した事
多分…いや…確実に一致している…
「渚先輩と居たよね?
俺たまたまトイレに行ったらさ
個室から物音が聞こえたんだよね
でも物音ぢゃなくて…喘ぎ声だった
最初はこんな所で馬鹿か…って思ったけど
出てきた時の修を見たら
目離せなくなっちゃって…
2人とも個室から出たら俺がいて
超バツ悪そうに出てったぢゃん
こっそり後追って場所突き止めて
企業説明受けてたって訳
どう?思い出せたかな」
ニコニコ楽しそうに話す旭は
足を何度も組み替え髪をかきあげる。
煙草を咥え火をつけると立ち上がり
俺の隣へと腰を降ろした。
はい。っと
火のついた煙草を差し出され
戸惑う俺に旭は…
吸いな、緊張してんでしょ?と…
受け取り…
一口だけ吸い深く吐き出した。