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ココロのアナ
第8章 約束
無言で運転する旭を気にしながら
謝る事なのか考えていた…
きっと旭が彼氏なら浮気になるから
謝るのが普通なんだろうけどな…
浮気…ではないよな…
「何難しい顔してるんですか?
謝罪でも考えてたり?」
この見透かされた感…
完全に読まれてる…
「いや…別に…
なんと言うか申し訳ないと」
「潰れるなとは行ったけど
やり逃げされるなとは言わなかったからね
俺の落ち度ですよ」
チッと舌打ちされ
何も言い返せなくなった…。
無言でマンションまで行き
部屋に入ってもお互い口は開かず
時計の針の音だけが虚しく響く。
「約束しませんか…?」
「え…」
「俺が居る間は他の男としないで
ましてや中だしされて帰ってくるなんて
触る気うせちゃうからね
あと…今日みたいな事あったら
めんどくさいからGPS機能使うね」
これって…世間で言う
《束縛》ぢゃないか?
「元彼氏さんって渚先輩?
多分だけど」
「あぁ…」
「なるほどね
取り戻したい訳か…
相当焦ったやり方だけど」
怒ってる感じじゃなさそうだ…
呆れた感じで何度もため息を吐き…
「修…約束できるよね」
俺の答えなど1つしかないじゃないか…
分かってるんだろ旭…
「あぁ…」