この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ココロのアナ
第9章 強行手段
渚は俺が抵抗しないと分かると
手足の拘束をはずし
ギャグボールもはずした…。
でも片足に鎖がついたモノを
ベット柵と繋げ
行動出来る範囲は家の中だけだった…
ー28日ー
朝方あの話を聞かされ
眠れずに昼になる。
渚は隣で仮眠をとるからと
寝ていたが
昼間に目を覚まし昼食を用意した…
俺はなにも食べず
水だけを飲みソファに座り
窓の外を見つめる…
夜になり
夕食をだされるが口にせず
煙草を吸う…
そしてまた…外を見つめる…
渚は手を出してくる訳でもなく
ただ隣に座り
雑誌を読んだり映画を見たり…
ただ時折頭を撫で
髪にキスをした…
ー29日ー
監禁され2日目…
不思議と腹は減らない。
朝、昼、夜…何も口にせず
ただ流れるニュースを
見つめるだけ
もう…外すらみない…
この日の夜…
渚が言った…
「無表情の修なんて初めて見るよ
そんなに旭って修の中で大きな存在なの?」
「わからない…」
写メで脅され
週末に調教され
それだけの関係だ…
そう…それだけ…
自然と涙が溢れ出す…。
体だけの関係のはずが…
この数ヶ月で俺は旭に
惹かれていた
認めたくなかったが
このココロに空いたアナは
旭が埋めていたものだ…
ポッカリ空いたアナ…
あぁ…俺旭を好きになってた…