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第1章 ２０２４年８月３０日～３１日の話

もうここまで来てしまえば
もう…１０分ほど走れば
目的地の御堂筋グランタワーに
辿り着く事が出来る。

『目的地の近くのタイムズに
車、駐めますね』

御堂筋グランタワーは、
心斎橋の駅から歩いて５分ぐらいの
場所にある商業ビルで。
そのビルの１階に直営店があるらしい。

コンビニに寄ったのと、
タイムズに車を置いて
ちょっと歩いて来たから
営業時間の５分前ぐらいに
お店の所に着いたんだけど。

『あれ、みたいですね。
ビビデバの…踊ってたセットみたいな…』

と…ドレスの直営店の内装を
そう彼が例えて来て。
確かに…ここでダンスしようと思えば
ダンスが出来そうな…感じの雰囲気で。

高い天井には大きくて豪華な
シャンデリアがキラキラとしていて。

小さな柱の１本１本にも
小さいシャンデリアがあって。
お城…みたいだ…。

豪華な…ウエディングドレスが
沢山ディスプレイされていて。

異質な…感じもするし
煌びやかな…感じもする。

ここに…長居するのは…
場違い感が…凄くて…
気後れしてしまいそうだったんだが。

この大阪店のお店の中で
ドレスを着て写真が撮れる
フォトウエディングプランとかも
してる…らしくて。
確かにお城みたいだから
ここでも…豪華な写真が撮れそうだ。

確か……フォトうディングのプランで
追加料金が掛からないドレスが、
２０着用意されているとは聞いていたけど。

旦那さんが旧居留地では
カラードレスで、
ハーバーランドでは白がいいと。

私達のフィッテングを担当してくれた
サロンのスタッフの人に話をして。
え？そんなの私、聞いてないって
そんな風に思ったんだけど。

とりあえず…もう１週間後の事だから
この場でドレスを選ぶしかないんだけど。

一応…公式のサイトで、
ドレスのページは…見て来たから
あっちの人に大人しめの
デザインの…袖があるタイプを
見せて欲しいとお願いをしたら。

隣から不満気なオーラを
ひしひしと感じる…んだけど。

『どうせだったら、全部
ドレスの現物を見せて貰って
そこから選びましょうよ』

プランの追加料金が掛からない
範囲のドレス…２０着の中から、
あっちの人が次々と出して来て。