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第2章 ホテル　尼乃美楽

「凄い、お部屋も広いし
露天風呂のあるお庭も広いねぇ～、
ねぇ…ここ高かったんじゃない？」

広いし、内装も豪華だし
サウナもあるって…位だし。
そうなると気になるのは、
どうしてもお値段なんだけど…。

『ああ、大丈夫ですよ？巴。
この前の部屋と、サービスタイムで
利用しても２０００円しか変わらないんで。
２０００円追加で、ここまで
部屋が広くなるんだったら、
僕は全然アリだと思うんですけどね？』

だから安心して下さいねと
旦那さんが笑顔で言っていて。
それに今日は、私の
お誕生日の前祝だから
ここぐらいで丁度いいと言ってくれて。

「でも…、ここのホテル
いい感じで…寛げるし。
設備も充実してる感じだから…」

『そうですね、今度は
サービスタイムじゃなくて
ゆっくりと宿泊で
ここのラブホ、利用したいですね…』

その時は、ビールサーバーがある
あの部屋利用したいですねと
そう言いながら旦那さんが笑っていて。

彼がお水を飲んでいる間に、
お庭にあるヒノキの露天風呂に
お湯張りをしに出て来たんだけど。

『９月に明日からなりますけど、
残暑って言うより全然まだ夏ですよね？』

連日真夏日が続いていて、
一番暑い夏…なんて…言う文字を
新聞の見出しで見たりしたけど。

「お湯じゃなくて、ぬるま湯と言うか
お水に近い温度でお湯張りして、
プールみたいにする方が良さそうだね…」

４０度…よりも、３８度とか…
その辺りの温度になる様にして
ヒノキ風呂にお湯張りをする事にして。

お湯張りが出来るまでは
サウナで整いましょうよって
彼が言っていたので、
部屋の棚になってる部分に
隠して設置されている
ウォーターサーバーの冷水を
彼が自分で汲んで飲んでいて。

私の分も汲んでくれて
テーブルの上に置いてて。
もうテレビからアイスも
注文しておきましたよと…。
スイーツのメニューから
アイスクリームの４種盛を
注文して置いてくれたらしくて。

アイスの４種盛は…お値段２４０円
税込みでも３００円以下の２９０円と
かなりリーズナブルな感じなんだけど。

４種盛のアイスを２つ
彼が注文してくれてたから
それをソファで仲良く頂いて。