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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第14章 2024年10月5日

その後は同じ建物の
2階にあるアトアに向かった。
年間パスポートはイベントや
貸し切りが無ければ、週末でも
除外日にはならないのでアトアに入れる。
アトア自体はぐるっとじっくり
見ないで回るだけなら、1時間も
あれば見て回れるくらいの規模なので。
彼のお目当ては3階にある
研究室みたいな図書館のエリアで。
ポルカドットスティングレーを
眺めながら魚に関する沢山の
本の中から好きな本を読む事が出来る。
金魚の図鑑とか、
カエルの図鑑とか
飼育方法の本とか…
魚とかに関連する本が沢山あって。
約2500冊の本が取り揃えられている。
年パス持ちだからできる楽しみ方
だよなぁと思いながらに。
他のエリアを素通りの様に
進んで行って探求の室FOYERの
ゾーンへと進んで行く。
ちょっとした休憩ゾーンとして
座っている人は居るが、
この時間にもなるとここで
魚見ないで本読もうって人は
あんまりいないから。
自分が興味のある本をゆっくりと
沢山のカラフルな表紙の本から
選ぶ事ができて、彼と並んで座って
それぞれに気になる本に目を通す。
今日は…打ち合わせのハシゴで
こう色々と気疲れしてたから
本の世界の没頭すると
その頭の疲れと言うか緊張と言うか
そう言うのが紛れそうだ。
私は綺麗な貝殻図鑑みたいなのを
パラパラと見てたけど
それに飽きたので、普段だったら
小さい子がずっと触ってるから
大人が占領するのもなって
遠慮して触ったことがなかった
社長の椅子みたいな椅子の奥にある
顕微鏡が置いてあって、
アクリルに閉じ込められた標本を
顕微鏡で見られる展示物が
誰も周囲に居なくてチャンスだったので。
それでウニの骨格とか、
蝶々の羽とか…植物のスライスとかの
アクリルに閉じ込められてるのを
ひとしきり見たいやつから
顕微鏡のトレーの所に置いて見ていて。
「おお~っ…これ凄い…」
『本選びに行ったきり、
戻って来ないと思ってたら。
これで遊んでたんですね、巴は』
「これっ凄いよ、ウニの骨…
色んなのがあるし綺麗だよ、
これもこれもこれも全部
ウニの骨なんだって、凄くない?」

