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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第15章 王子動物園デート

『あ、今だったら滑れますよ?
滑りましょうよ、僕あっちから
滑るんで競争しましょう!』

遠足とかで来た時に
あっちの滑り台とこっちの
滑り台で同時にスタートして
どっちが速いか競争は…、
多分ここに遠足に来て居る
神戸っ子達は一度は経験がありそうだ。

丁度滑り台を滑り待ちしている
小さい子達の流れが止まったから
旦那さんが滑ろうと言って来て。

ここのこの滑り台なんて…何年ぶり??
何年??じゃないな、20年ぶり以上??

とかと思いながら…、
大人が滑り台を使って
誰かに見らてないはヒヤヒヤしながら
上から滑り降りて遊園地のエリアに到着した。

『巴、何か乗りますか?』

前に彼とここに来たのは、
毎年の風物詩でもある
王子動物園の桜の通り抜けに来た
翌日に来た時以来になるんだけど。

乗り物券は1枚ずつバラで買うと
1枚が、120円なんだけど
10枚綴りで買うと、1000円で買える。

『昔か1枚100円でしたよね?
1000円買うと2枚オマケで
ついて来るって感じだったのに…』

とは言っても、乗り物自体は
高くてもチケット3枚だから。
実質300円みたいな感じなんだけど。

『あれ、乗りましょうよ』

そう言って、どこの遊園地にも
定番の乗り物のサイクルモノレールを
彼が指さして乗ろうと言って来て。
これなら2人で一緒に乗れるから
2人分のチケット4枚を
係員の人に渡して。
手荷物を棚にあるカゴに預けて
一番前のやつに案内されて
申し訳程度のシートベルトを締めて。

旦那さんが殆ど漕いでくれるから
適当にゆっくりと漕いで。
これのブレーキは…殆ど
使う機会ないよなぁって
そんな事を思いながら。
巴は上から下の遊園地エリアを見ていると。

後ろから誰も来てないのを
良い事に旦那さんが写真撮りましょうと
言って来て、スマホで記念撮影をして。

『生駒山上遊園の、
これ人気らしいですね。
なんか夜景見ながら乗れるとかって』

しばしの…空中サイクリングをして
元の場所に戻って来る。

『何が良いですか?
今度は巴が乗りたいのに
乗りましょうよ』

「じゃああの、回るブランコのやつ」

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