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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第19章 晴れの国岡山 2日目

シャッター音が聞こえたから
旦那さんの方を見ると、
コンタクトレンズのくぼみを
眺めて居る私を撮っていた様で。

「今、撮ったでしょ?」

『ええ、撮りましたよ。
あ、僕も撮って下さいよ…』

のどかな島散歩をしながら
アート作品に触れた後は、
島散歩をしてる途中でちらっと見えていた。

存在感が凄い…大きな建物に向かう。

向かった先で私達を出迎えてくれたのは、
犬島精錬所美術館だ。
立地的には船で降り立った犬島港から
すぐ近くの立地にそれはあった。

犬島精錬所は、1909年に
地元資本によって造られた物で。
煙害対策や原料輸送の利便性から、
犬島に建設されたみたいなんだけど。
銅価格の大暴落によって、
この立派過ぎる精錬所は出来てから
わずか10年で操業を終えたのだそうだ。

錆び錆びになったゲートは
如何にも精錬所の入口と言うか
工場の入口って感じで。

その錆びたフェンスゲートには
犬島精錬所美術館と書かれた
同じ様に錆びた銅の看板が掲げられている。

その名の通りに元精錬所の建物を
そのまま利用して造られた美術館は、
「在るものを活かし、無いものを創る」を
コンセプトとして掲げていて。

シンボリックな煙突やカラミレンガの特性、
太陽や地熱といった
自然エネルギーを活かした
エコな美術館なのだそうで。

「カラミレンガ」というのは、
銅の精錬過程で出来る
廃棄物から作られたレンガなのだそう。
カラミレンガは蓄熱性が高くて、
一度陽光を吸収して温まると
外気温が下がってもなかなか冷めなくて。
反対に一度冷たくなると長い時間
冷たさを保ち続けるという特性があるから。

このカラミレンガの特性や煙突効果
(空気を下から上に吸い上げる作用)を
利用して、電気による空調を
使わずして館内の温度を調節している
環境に優しい美術館なのだそう。

『今は…この犬島には
島民は50人に満たないみたいですけど。
精錬所が稼働していた当時は、
この小さな島に3000人が
暮して居たみたいですよ?』

「正に、リアル栄枯盛衰かぁ~。
この島に3000人はちょっと
当時がどうだったのか…って
今の光景からは想像できないかも…」



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