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第30章 桂浜観光

と…言いながらリュウグウノツカイの
ホルマリン漬けの標本の横にある
大きなお魚の様な…標本を
彼が指さしていて。

リュウグウノツカイも
珍しいと思うんだけど。
他にも珍しいと言えば
ダイオウイカとか…
メガマウスとか……。

嬉しそうに彼がスマホで
写真を撮っているそれを見てみるけど
つるんとした表面をしてる
結構大きな身体で…
顔らしきものは…見当たらなくて。

説明書きを見ると…

「え？これ……」

雄クジラの生殖器（ペニス）と
しっかりと書かれている。

『凄くないですか？クジラの
肉を食べる機会はあったとしても、
一物を拝む機会なんて無いですし…。
いやぁ…何か誰かのSNSで
見たんですよ、これの画像…。
高知来るんだったら、これ
自分の目で見たいなって…思ってて』

水槽の中のホルマリン漬けの
クジラの生殖器の標本は
確かにインパクト大な迫力で。

平常時…で…この大きさだったら
大きくなった時の大きさはって
そんなことを想像してしまって。
ゴクリと…思わず標本を見ながら
唾を飲み込んでしまったんだけど。

でも良く考えたら、クジラの
雄の生殖器がこのサイズでも
雌の方の生殖器はこれを…
受け入れることが出来る…サイズに
なっているんだろうし…。
その…生まれてくる赤ちゃんも
クジラの赤ちゃんだから大きいだろうし。

それを考えたら、人間から
見れば凄い…大きい…これも
…クジラの世界では普通なサイズ…
って事になるのかな？って思ったりとか。

『クジラってどうやって
セックスって言うか
交尾するんですかね？』

と言いながらスマホで検索してて。
クジラの交尾って撮影に
成功した例って１例しかなくて
スマホでその記事を読んで居た彼が
その話を途中でやめてしまって。

『さ、巴。
見たかったものも見れましたし
続き…も、見て回りましょうか？』

２階にあるほねほねルームから
１階に降りて来る。メイン部分の
本館の建物はこれで終わりで
後は屋外エリアになっていて。

本館から出た所には、
アシカや、オットセイや
トド等の海獣が居て。
このアシカとかにもエサを
１００円を課金してあげることができる。