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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第30章 桂浜観光

「あっ、これ、知ってる。
この髭生えたみたいな顔のトカゲ。
ショート動画で脱皮をピンセットで
手伝ってる動画でみたトカゲッ」
『フトアゴヒゲトカゲって言うらしいですよ』
「偶に鼻からキノコ生えるって…」
『ああ、巴が一時期ハマって
見てたショート動画で
出てたトカゲですよね?』
このさっきまでのレトロな
ローカル水族館とは
コンセプトが全然違う
ド派手な空間のアキラの部屋は。
日本における爬虫類教本の
パイオニアである
ビバリウムガイドの
編集長の冨水明さんが
プロデュースした展示室なのだそう。
アキラの部屋を見た後は
この水族館のメイン水槽である
大水槽を…眺めて。
淡水魚のコーナーを見て回る。
淡水魚のコーナーの先に
2階に上る階段があって。
ほねほねルームが上にはあるみたいだ。
『あ、ここですここです…
僕が見たい物があるのは
この上の部屋みたいですね』
階段を上った先には、
ほねほねルームと言うだけあって
ミンククジラやオキゴンドウ、
バンドウイルカの
骨格標本が展示されていて。
ここの水族館で展示されていた
オキゴンドウが…標本になっている
のだそう。
ここに展示されている骨格標本は
お触りがOKなのも特徴で
博物館とかでも化石とかに
触れたりとか出来る所もあるけど
そいう言うのって時間が決まってたり
人数が制限されたたりするのに。
ここの標本はいつでも
お触りOKなのだそう。
『それもお触りOKなのに
ここは無課金エリアですもんね』
「無課金お触り……ッ」
『あ、こっそり人間も混じってますよ?』
理科室にある人間の骨格標本も
こっそり混じっていて。
『時々動くって書いてますよ?』
「え?そんな…動いたりなんか…」
『偶に動くんじゃないですか?
こいつの手の所…モーターに
繋がってますから、動きますよ?』
全身の骨格標本だけじゃなくて、
頭部だけの標本とか、
色々なサメの歯の付いた顎の
部分の標本とかがあったり。
リュウグウノツカイの
ホルマリン漬けの標本とかもあって。
『ああ、あった。これです。
僕がネットで見て見たいなって
思ってた…の…これですよ…』

