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第33章 ひらパー　～光の遊園地～

観覧車を降りてからも
ふわふわした浮遊感が残っていて、
彼の身体に…自分の身体を
預ける様にして腕を絡めて
手を繋いで寄りそった。

キラキラと煌びやかな
ライトアップがされていて
ロマンチックなムードの園内を歩く。

「わぁ～、凄い…綺麗…」

『アトラクションも、
ライトアップされてて、
ぐるぐる王、ギラギラですし…。
巴の好きな、ウエーブスインガーも
ライトアップされて綺麗ですよ』

エリア毎にテーマカラーが
決まっているのか、
ウエーブスインガーや
ぐるぐる王があるエリアは
サンシャインアトラクションズのエリアで
エリアとアトラクションが
金色の電飾で統一されている。

ウエーブスインガーに乗った後は、
色とりどりのランタンが
宙に浮かんでいる
円形の広場に
引寄せられる様に移動する。

「凄い、ランタンにライトがつくと
こんな感じになるんだね～」

『ここの壁、昼間は全然
気になりませんでしたけど。
広場の壁がルミナリエみたいに
なってたんですね』

円形の広場を囲んでいる壁面に
ライトが設置されていて、
そのライトの色でアラベスク風の
模様が浮かび上がっている。

広場の所から、上を見上げると
ランタンフェスティバルにでも
来てるかのような気分になる。

「ラプンツェルのあのシーンみたいだね」

『こう言う感じのじゃないですけど、
確か長崎でランタンフェスしてるって
何かで見たことありますけどね…』

「こっちのメイン通りも
ライトアップされて凄く綺麗だね」

円形の広場の先に続いている
お店が立ち並んでいる辺りも
スチームパンク風の
大きなクリスマスツリーを
メインにしてイルミネーションで
キラキラの世界が広がっていて。

大きなツリーのスチームパンク風の
蝶々を模ったモチーフも
ブルーのライトで浮かび上がっていて
より幻想的な世界になっている。

『明るい時間はあんまり
気にしてませんでしたけど
こんなに電飾が沢山
花壇の中とか柱とかにも
隠してあったと言うか
目立たない様に設置されてたんですね』