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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第50章 コーラルスイートヴィラアワジ

だから…今日見た紫苑さんは
前に見た時と雰囲気が違っていて。
凄い穏やかそうな…感じの
別の人みたいな感じになってたのかと。
旦那さんが稲垣さんから
聞いて来た話を聞いて、
私も納得したんだけど。
お互いに…自分のそう言う衝動が
ダメだっていけない事だって、
悪い事だと知りながらに、
止めたくても衝動が止めれなくて。
苦しんでいるって事を周囲には
理解されなくて…嫌味を
言われるばかりでうんざりしてた
その…自分と同じ経験をしてる
相手が…見つかった…事は
稲垣さんからしても嬉しかったみたいで。
紫苑さんも紫苑さんで
自分…を見るより先に
ヤリマンビッチとしか…
見られない苦しみと言うか
孤独感をずっと抱えていたみたいで。
そんな自分がしてた苦労と
似たような苦しみを経験していた
相手を…思いやる事で…、
今はお互いに…普通のセックスで
満足が出来る様になったのだそう。
『まぁ………、あの人の話聞いても
僕も……それで…良かったって
思うには思うんですけどね?
納得し切れない部分もありますし、
紫苑も…ずっとあのままで、
居ていいとは思いませんから
そこは良かったって思うんですけど…』
港斗が巴の方に手を伸ばして来て
巴の手の上に重ねた手をぎゅっと握った。
『僕には…巴が居てくれますし…、
あれは…もう…昔の事…ですから…』
「うん……、港斗……」
その夜は…何だか…セックスを
しようって感じの気分には
なれない…そんな感じだったんだけど。
何だか…その、だからと言って
おやすみなさいって寝るのも…
なんだか…ダメだなって気分になって。
えっちな事をするんじゃないんだけど
お互いのぬくもりを感じたくて。
エアコンガンガンにして、
パジャマを脱いでお互いの素肌と
素肌を合わせて抱き合って…眠る事にした。
彼の肌の…感触と…ぬくもりを
自分の肌で感じながら、
ぎゅううと…彼を抱きしめる。
『巴…、好きです…、好きッ…』
「うん…私も…好き、港斗、好きだよ…」
スリスリとこっちに彼が
自分の頬をすり寄せて来て。
『もっと…言って下さい…好きって』
「好き…、港斗…好き…」

