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第1章 華山裕里香14歳VS蒲田＝巌流＝裕也

令和33年。
今の日本の人口を知ってるだろうか？
約8750万人
四半世紀前の約７割だ。
この数は年を経る毎に加速度的に減っていくだろう。
原因は令和20年に爆発的に世界中に広がった謎の疫病。
高熱や身体機能の低減と症状の割には死者数は実に微微たるものだった。
が、問題はその後だった。
完癒した男性の内実に99%がインポテツ、無精子症等生殖不能者になってしまったのだ。
このままでは子供が産まれず老人は死に日本は人口激減により滅んでしまう。
窮地に追いやられた日本政府は苦肉の策を打ち出す。
健全な精子を射精出来る者に「生殖技能士」の資格を与える。
その仕事は一人でも多くの女性とセックスして子供を産ませる事。
当然人口の半分を占める女性からは猛反発をくらったが民族滅亡の危機である事と妊娠すれば祝い金100万円、更に出産後は新生児一人につき毎月20万円の支援金を成人年齢18歳まで払うという札束で頬を叩くやり方でゴリ押しした。

人口消滅を食い止める最後の砦「生殖技能士」その数全人口の1%に満たない。