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ポートレート – Portrait –
第2章 試撮
真衣は、お気に入りの薄緑のワンピースを着ていた。髪はいつものように後ろに束ね、メガネをかけ、KENのスタジオへ向かっていた。
————確かこの辺のはずなんだけど…あった!「Ken’s Gallery」って書いてある。スタジオというより3階建ての家みたい。鉄筋のちょっと大きめの家じゃない、これ…。
真衣が呼出音を押して、髪の毛を整えていると、背の高い、スラリとした男が、木の大きな扉を開けた。口髭が印象的な男だ。
「真衣ちゃんかな…?」
「はい、月星真衣といいます」
「どうぞ」
真衣はスタジオの中に入ると、1階の白壁の部屋に通された。ソファーとピアノが置いてある部屋だった。真衣がソファーに腰を下ろす。男はキッチンの方から紅茶を持ってきた。
————確かこの辺のはずなんだけど…あった!「Ken’s Gallery」って書いてある。スタジオというより3階建ての家みたい。鉄筋のちょっと大きめの家じゃない、これ…。
真衣が呼出音を押して、髪の毛を整えていると、背の高い、スラリとした男が、木の大きな扉を開けた。口髭が印象的な男だ。
「真衣ちゃんかな…?」
「はい、月星真衣といいます」
「どうぞ」
真衣はスタジオの中に入ると、1階の白壁の部屋に通された。ソファーとピアノが置いてある部屋だった。真衣がソファーに腰を下ろす。男はキッチンの方から紅茶を持ってきた。