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ポートレート – Portrait –
第8章 Voice
————勇気を出して撮影してもらってよかった…そう思えるコメントの数々だった。私の写真を見て、私も!と一歩踏み出してくれる女性がいることを願った。やはりこうやって意見を聞けるのは嬉しい。きっとあの中野さんもメールをすでに出しているかもしれない…そんな事を考えながら再度写真とコメントに目を通した。
————桐野さんには2週間と伝えたが、実際は一気に12日ほどで書きあげた。ある人と約束していた。そして今日は原稿を持って読んでもらう日。
真衣は呼出音を押した。メガネも外し、執筆中には気分転換で、彼女は髪を思い切ってボブにしていた。地味な女には一番似合わないと思い避けてきた髪型だった。
「おお、真衣ちゃん!かわいいね!」
「ありがとうございます。例の物、持ってきたので最初に読んでください、KENさん」
「うん、いいよ。入って」
「はい!」
————今の私は大切な人のVOICEを一番聞きたい。だって彼がモデルなんだから…。
ーーー完ーーー
————桐野さんには2週間と伝えたが、実際は一気に12日ほどで書きあげた。ある人と約束していた。そして今日は原稿を持って読んでもらう日。
真衣は呼出音を押した。メガネも外し、執筆中には気分転換で、彼女は髪を思い切ってボブにしていた。地味な女には一番似合わないと思い避けてきた髪型だった。
「おお、真衣ちゃん!かわいいね!」
「ありがとうございます。例の物、持ってきたので最初に読んでください、KENさん」
「うん、いいよ。入って」
「はい!」
————今の私は大切な人のVOICEを一番聞きたい。だって彼がモデルなんだから…。
ーーー完ーーー