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第3章 夕陽の中で

真衣とKENは、ソファーに並んで座り、タブレットを見ながら、全350枚の中から約150枚を選んだ。USBメモリーに保存された写真を、真衣が大事に持ち帰り、この日の撮影は無事終了した。

真衣は帰宅すると、お風呂にもなかなか入らず、ずっとラップトップで写真を眺めていた。写真閲覧ソフトを開け、写真を前後させる「→」と「←」のキーしか触っていなかった。

————すごいな、プロって。いつも地味な私を、こんな綺麗に撮ってくれる。まさか自分でも脱いでしまうとは…本当に不思議な空間だった…この夕陽の写真は、私の想像を遥かに超えて綺麗だった。まるで…誰かを誘っているみたいな顔だった。自分自身でも恥ずかしくなる…この写真は、私の秘密の宝物…。明日の撮影、楽しみだな。

真衣は明日着ていく服を決め、この日は眠ることができた。朝起きてすぐ写真が見られるよう、パソコンをオンにしたまま…。