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天狐あやかし秘譚
第9章 甜言蜜語(てんげんみつご)
「次は、互いに・・・愛し合おうぞ」

ダリも湯船から上がってくる。だいぶ長く湯に浸かっていたせいか、体全体が燃えるように熱くなっている。彼がごろりと横になり、そのまま私はうつ伏せにその上に横たえられてしまう。

目の前に、ダリの屹立がある。
ぐんとそそり立った先、亀頭からはヌラヌラと湯ではない何かが滲み出しているのが見ただけでわかる。その太さは私の親指と人指し指で輪を作ったよりも大きいのではないかと思うほどだった。500円玉の直径くらいは余裕でありそうだ。
血管が浮き出ており、脈打っているようにすら見える。

男の人の陰茎を、しかも、こんなに大きく怒張した状態で見るのは初めてだ。ゴクリとつばを飲んでしまう。

そして、その放つ匂いはエッチに高められた私の脳を更に揺らすに十分な濃度だった。

すごい・・・これ・・・すごいよ・・・。

キュンと、お腹の奥が反応している。たぶん、無意識にこれを受け入れるところを想像してしまっているんだと思う。怖いけど・・・怖いけど・・・すごく愛おしくもある。

舌が、自然と出てしまう。特にそんな知識はないのに、私は、そっとその先を舌で舐め上げた。

苦い・・・味がする。

そのまま両手で包み込むようにそれを持つと、小さく舌を使いながら亀頭部分をペロペロと舐める。なんだかとても愛おしい。

「ひああ♡」

一生懸命舐めているのに、また、私の秘唇を甘い刺激が襲ってきた。ダリが私のアソコに口づけをし、吸い上げてきたのだ。その刺激に私はダリのものを舐めるのも忘れ、のけぞってしまう。

「よいぞ・・・綾音・・・。お前の舌・・とても気持ちがいい」
悦んでくれた・・・。それが嬉しくて、また舌を伸ばすが、すぐにアソコへの刺激であえいで震えてしまう。腰が砕けそうになる。体勢を維持するので精一杯でダリをお口で愛することができない。

「あああ!」
ツプリと、未知の刺激が襲ってくる。

そ・・・そこは・・・お尻・・・
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