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天狐あやかし秘譚
第89章 貪愛瞋憎(どんないしんぞう)
「仙台といえば七夕祭りですが・・・いささか早すぎましたか?」
「あ!九条さん・・・七夕祭りと言っても、仙台のそれは8月6日から8日なんですよ?今はまだ6月にすらなっていませんからねぇ」
「そうなんですね・・・そうか、旧暦の7月7日・・・いや、それにしては早いな」
「一説によると、お盆や稲刈りの時期に合わせたっていう説がありますね。そもそも、普通、七夕は女子が裁縫や字が上手になるようにと祈ったのが始まりですが、ここ仙台では武芸上達を願うという、いささか勇ましい意味が込められているのです」
「へえ・・・それは知らなかったなあ」
「私、こういうの詳しいんです」
「さすが暦部門ですね」
「ははは・・・」「ふふふ・・・」

なんだか楽しそうに話している二人の間をズイと割って、日暮が店から出てきた。表情はやや固く何やら『今月はタダでさえキョウキュウカタなのに・・・。ここは、少しオフセを控えるか・・・いや、カジ様の特典つきは外せない・・・アクスタもまだ手つかず・・・ううん・・・うううん・・・』などと田久保や九条には解読不能な言葉を呟いていた。

「ええっと・・・」
その発している異常なオーラを前に、九条が声をかけあぐねていると、突然日暮が顔を起こす。

「ええい!そんな事を言っている場合ではないですね!御九里さん!今、今、このミスリンが参りますから!!!」

そして、ぎゅんと二人の方に顔を向けると、
「特選牛タン、食べましたね!?美味しかったですね!?」
と詰め寄ってくる。その勢いに二人はのけぞり気味に無言で頷くことになる。
「では・・・行きますからね!?いいですね?働いてくださいね!!」

その謎の迫力に、二人はまたしても無言で頷くことしかできなかった。
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