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天狐あやかし秘譚
第99章 焦眉之急(しゅうびのきゅう)
短いスカート、はやりのブーツ、渋谷を歩いている娘たちはみんな綺麗に化粧をしておしゃれだ。自分の姿を見ると、着回しやお下がりでなんとか保っているけど、どうしても垢抜けない感がある服装。コスメなんかも買うのは難しい・・・。出来るなら私もあんなふうにキラキラしたいな・・・などと思わないこともない。
そうこうしているうちに礼が満足げな顔で帰って来る。なにはともあれ、我が親友が喜んでいる姿を見るのは私も嬉しい。
水島礼には感謝しかない。
「ん?どうしたの?涼華、首、痒いの?」
礼に言われてはっと気づく。私には髪の毛で隠れて人からは見えないが、首の後ろに赤い字のようなものがあるのだ、そこに無意識に手が行っていたみたい。
あれ?別に、痒くはないんだけど・・・。
「ううん・・・大丈夫」
「ふーん、そ。じゃあさ、涼華!次行こ!行こ!」
彼女は私にもその笑顔をたっぷりわけてくれていた。
そうこうしているうちに礼が満足げな顔で帰って来る。なにはともあれ、我が親友が喜んでいる姿を見るのは私も嬉しい。
水島礼には感謝しかない。
「ん?どうしたの?涼華、首、痒いの?」
礼に言われてはっと気づく。私には髪の毛で隠れて人からは見えないが、首の後ろに赤い字のようなものがあるのだ、そこに無意識に手が行っていたみたい。
あれ?別に、痒くはないんだけど・・・。
「ううん・・・大丈夫」
「ふーん、そ。じゃあさ、涼華!次行こ!行こ!」
彼女は私にもその笑顔をたっぷりわけてくれていた。

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