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天狐あやかし秘譚
第103章 琴瑟相和(きんしつそうわ)
☆☆☆
「綾音さん!綾音さん!?」
ゆさゆさと体を揺すられる。カーテンの向こうから爽やかな朝の光が射しているのが見える。
え・・・もう朝なの?
主観的にはついさっき気絶するように寝た、という感覚である。ちらりと時計を見ると、朝9時を回っていた。一応、最後に私が時計を見たのは午前6時だったので、3時間は・・・寝たのか・・・?
ああ、それで9時で・・・瀬良さんが起こしてくれて・・・
そんなふうに考えていて、ふと疑問に思う。『え?瀬良さんが!?』と。
思考回路が少しだけはっきりする。なんで?なんで瀬良さんが綿貫亭に?
そんな思いで半ばパニックになってしまう。
本来ならばガバッと身体を起こすところだが、そうしようとしても身体にうまく力が入らない。昨夜、さんざんふたりの妖狐にエッチなことをされ、イかされまくった私の身体は、お腹の中も、頭の中もまだまだぐちゃぐちゃになっているようで、体中に全く力が入らなくなっていた。
とりあえず目だけを開けてみると、枕元に瀬良と、それから母が並んで立っていた。
「あんた、熱出しとったんなら、母さんにそう言わんね」
え・・・?熱!?
母が私のおでこに額を当ててくる。熱なんて・・・あるのかな?
確かに身動き取れないけれども、これはそういうことではなくて・・・
そんなふうに思っていると、瀬良が母に言った。
「お母様、ご安心ください。単なる疲労からくる発熱のようです。少しゆっくり休めば回復するでしょう」
瀬良の押し出しと、理路整然とした説明が功を奏したのか、母はその説明で納得してくれたみたいだった。とにかくこれで、少なくとも今すぐに無理やり起き上がらなくても済みそうだ。
「じゃあ、今日は母さんが朝ごはん作るけ・・・綾音はそこで寝とき」
そう言いながら母が出ていくと、瀬良が私にちらと目配せをした。
「こんなことだろうと思いました・・・大丈夫ですか?綾音さん」
ああ、そうか・・・昨晩の騒ぎのとき、瀬良に『契』のことを伝えてあったんだった。勘のいい瀬良は、翌朝、私が役立たずになることを予期して先回りをしてくれたみたいだった。
でもこれ・・・、どこまで見抜かれてしまっているのだろう・・・
「綾音さん!綾音さん!?」
ゆさゆさと体を揺すられる。カーテンの向こうから爽やかな朝の光が射しているのが見える。
え・・・もう朝なの?
主観的にはついさっき気絶するように寝た、という感覚である。ちらりと時計を見ると、朝9時を回っていた。一応、最後に私が時計を見たのは午前6時だったので、3時間は・・・寝たのか・・・?
ああ、それで9時で・・・瀬良さんが起こしてくれて・・・
そんなふうに考えていて、ふと疑問に思う。『え?瀬良さんが!?』と。
思考回路が少しだけはっきりする。なんで?なんで瀬良さんが綿貫亭に?
そんな思いで半ばパニックになってしまう。
本来ならばガバッと身体を起こすところだが、そうしようとしても身体にうまく力が入らない。昨夜、さんざんふたりの妖狐にエッチなことをされ、イかされまくった私の身体は、お腹の中も、頭の中もまだまだぐちゃぐちゃになっているようで、体中に全く力が入らなくなっていた。
とりあえず目だけを開けてみると、枕元に瀬良と、それから母が並んで立っていた。
「あんた、熱出しとったんなら、母さんにそう言わんね」
え・・・?熱!?
母が私のおでこに額を当ててくる。熱なんて・・・あるのかな?
確かに身動き取れないけれども、これはそういうことではなくて・・・
そんなふうに思っていると、瀬良が母に言った。
「お母様、ご安心ください。単なる疲労からくる発熱のようです。少しゆっくり休めば回復するでしょう」
瀬良の押し出しと、理路整然とした説明が功を奏したのか、母はその説明で納得してくれたみたいだった。とにかくこれで、少なくとも今すぐに無理やり起き上がらなくても済みそうだ。
「じゃあ、今日は母さんが朝ごはん作るけ・・・綾音はそこで寝とき」
そう言いながら母が出ていくと、瀬良が私にちらと目配せをした。
「こんなことだろうと思いました・・・大丈夫ですか?綾音さん」
ああ、そうか・・・昨晩の騒ぎのとき、瀬良に『契』のことを伝えてあったんだった。勘のいい瀬良は、翌朝、私が役立たずになることを予期して先回りをしてくれたみたいだった。
でもこれ・・・、どこまで見抜かれてしまっているのだろう・・・

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