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天狐あやかし秘譚
第17章 大声疾呼(たいせいしっこ)
「綾音・・・先程、主が見たものだが・・・」
さっき見たのって、ああ、あの女の人とのこと?
「碧音・・・さん?」
ダリが頷く。
「我の心と、主の心を女怪が読み取って見せたもののようだが・・・」
ダリの記憶も、ということは、単純に女怪が見せた幻じゃなくて、やっぱり実際にダリに関わることだったんだ。
「いつか、話さねばならないと思っていた・・・。黙っていて、悪かった・・・」
ダリが済まなそうにする。でも、私は首を振った。
「いいの・・・だって、ダリは2000年以上生きてるんだし、恋人いない方がおかしいよ。ちょっと、びっくりしたけど・・・」

びっくりしたよ、だって、私にそっくりだったから。

でも、碧音のかわりに私を選んだのかとは、やっぱり聞けなかった。どういう返事をもらっても気持ちが乱れそうだったからだ。
話せるタイミングでいい。今は、まだいいよ。
なんとなく、そう思った。

「とにかく、ここを出ようよ。みんなが待っている」
手を引くが、ダリが首をふる。

「今のままではダメだ。妖力が足りない。術を解いても、鬼道を封じることはできない。おそらくあの術者がいてもダメだろう。」
「え・・・だったら・・・どうしたら?」

ダリが何かを『できない』なんて言うのを初めて聞いた。鬼道という言葉に、土御門や他の陰陽師たちも強い恐怖をにじませていたが、やっぱり実際、途轍もない代物なのだろうか・・・。

「主の助力が必要だ」
「私の?」

え?何?私、あなたを呼びに行く役割、ってだけじゃなかったの?
すっと、ダリが私の頬に手を伸ばす。温かい手の感触。

「すぐに、戻る必要もなかろう・・・。少し、味わわせてくれ」

はい?

一瞬頭が真っ白になる。が、ダリはそんな私に構わず、また、唇を奪ってきた。
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