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天狐あやかし秘譚
第31章 情意投合(じょういとうごう)

好きな人に、身体をいいようにされることが、その感覚を受け入れることが、こんなにも、強い快感を産み出し、こんなにも幸せな気持ちになるなんて・・・。
合わせた肌が熱い。
もっと、一緒になりたい。
もっと溶け合いたい・・・。
「ダリ・・・ダリ・・・、もう・・・お願い・・・中に・・・来て・・・」
ダリが覆いかぶさってくる。私の右手をそっと取ると、自分の屹立へとそれを導いた。手がダリの固く隆起したものをなぞる。
熱くて・・・ドクドクと脈打っている。その先端がぬるりと濡れているのが私を愛そうとしている準備だとしたら、こんなに嬉しいことはない。
この見慣れない器官、女性にはない部分を、愛おしい、とすら思ってしまう。
そのままダリは自分の熱い杭の先を私の陰唇にピタリとつけてくる。丸くぬるりとした感触のある熱いものが、私の中に分け入ろうとする。
ああ・・・
もう、怖さはなかった。ダリが私の身体を強く、強く抱きしめる。そして、その中央にある熱の塊が、ゆっくりと私の中に沈んできた。
まるで身体が左右に引き裂かれるかのような感触。ありえないほどの大きさのものが深く深く、分け入ってくる。体の内側に彼のものが満ち満ちてくる。強い圧迫感とともに、息をするのも忘れそうになる。
「ああがああ・・・・」
不思議と、痛みはなかった。
圧迫感も、もちろん、不快なものではなかった。ただ、快感・・・というのとも違った。
熱いもので満たされていく、不思議な充足感。
内側も外側も包まれていく、これまで味わったことがない安心感。
知らぬうちに、頬に涙が伝う。
「痛いか?綾音・・・」
優しいダリの声。私はそっと首をふる。
痛いんじゃない・・・。違うの・・・違うのよ。
大きな手が私の髪を撫でる。なんて・・・なんて・・・。
ここに来て私の身体に震えが起こってきた。胎内に打ち込まれた熱を発信源にして、じわりじわりと広がってくる優しい快感。
背筋を上り、脳を突き抜けていく。
それは、これまで感じたことがないほどの幸福感だった。
「違うの・・・嬉しくて・・・」
ただ、嬉しかった。
ダリが私の涙をそっと指で拭う。
合わせた肌が熱い。
もっと、一緒になりたい。
もっと溶け合いたい・・・。
「ダリ・・・ダリ・・・、もう・・・お願い・・・中に・・・来て・・・」
ダリが覆いかぶさってくる。私の右手をそっと取ると、自分の屹立へとそれを導いた。手がダリの固く隆起したものをなぞる。
熱くて・・・ドクドクと脈打っている。その先端がぬるりと濡れているのが私を愛そうとしている準備だとしたら、こんなに嬉しいことはない。
この見慣れない器官、女性にはない部分を、愛おしい、とすら思ってしまう。
そのままダリは自分の熱い杭の先を私の陰唇にピタリとつけてくる。丸くぬるりとした感触のある熱いものが、私の中に分け入ろうとする。
ああ・・・
もう、怖さはなかった。ダリが私の身体を強く、強く抱きしめる。そして、その中央にある熱の塊が、ゆっくりと私の中に沈んできた。
まるで身体が左右に引き裂かれるかのような感触。ありえないほどの大きさのものが深く深く、分け入ってくる。体の内側に彼のものが満ち満ちてくる。強い圧迫感とともに、息をするのも忘れそうになる。
「ああがああ・・・・」
不思議と、痛みはなかった。
圧迫感も、もちろん、不快なものではなかった。ただ、快感・・・というのとも違った。
熱いもので満たされていく、不思議な充足感。
内側も外側も包まれていく、これまで味わったことがない安心感。
知らぬうちに、頬に涙が伝う。
「痛いか?綾音・・・」
優しいダリの声。私はそっと首をふる。
痛いんじゃない・・・。違うの・・・違うのよ。
大きな手が私の髪を撫でる。なんて・・・なんて・・・。
ここに来て私の身体に震えが起こってきた。胎内に打ち込まれた熱を発信源にして、じわりじわりと広がってくる優しい快感。
背筋を上り、脳を突き抜けていく。
それは、これまで感じたことがないほどの幸福感だった。
「違うの・・・嬉しくて・・・」
ただ、嬉しかった。
ダリが私の涙をそっと指で拭う。

