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第31章 情意投合（じょういとうごう）

「美しい・・・」
囁くと耳をぺろりと舐めあげてくる。
「はああん♡」
たまらず腰が跳ね上がる。
声・・・脳に沁みこんできちゃう。耳から快感が流れ込んでくるみたい・・・。

熱い息が漏れる。
気がつくと、ダリもまた浴衣を脱ぎ捨てていた。厚い胸板、柔らかく長い髪、薄く赤い唇。
ちろりと舌が唇を舐めた。その表情がまた私をどきりとさせる。

「その手をどかしては、くれないのか？」
恥ずかしさ故か、私は知らない間に、手を胸の前でクロスさせていた。ダリがそっとその手を掴み、私の身体を開いていく。私の・・・心をひらいていく。

唇が乳首に触れ、舌でその蕾を転がされる。
尖らせた舌がそのまま私の身体を這い、お臍からその下へ。その下は、淫らに濡れたありのままの私だ。

ダリを受け入れる準備はとうの昔に出来ていたのだ。

「んん！」

ゆっくりと顔を下半身まで降ろしてきたダリの吐息が、私の最も敏感な快感の芽にかかる。そこを舐めあげられる期待だけで私はゾクゾクと背中を震わせてしまう。

私の浴衣の帯が解かれ、私を包むものは何もなくなってしまった。
生まれたままの姿で向き合う私達。

ダリが舌の腹で大きく私の陰唇を舐めあげる。急な刺激に無意識に身体が跳ね、甘い声が漏れる。性感としては弱いものだったが、大事なところを舐め上げられたという事実が私の脳を痺れさせた。

「はあああん♡」

続けて、舌をすぼめて、陰核を転がし、陰唇の際をなぞるように舐めてくる。両足でしっかりと太ももを押さえつけられているので、私は快感の逃がし口が上半身しかなく、そこをくねくねと動かし、悶え続けるよりほかなかった。

ダリの頭に両の手を置き、それをくしゃくしゃとまさぐる。そうやって快感に耐えようとするが、襲ってくる細かな快楽の波は容赦なく私の背骨を、体の内側をトロかしていく。

唇を噛み、のけぞってなんとか凌ごうとしても無駄だった。

「ああ！ダメ・・・ぇええ！！」

ビクン、ビクンと腰が二回跳ねる。強い、絶頂感。その後も、ダリの舌で面白いように絶頂し続ける。

気持ちいい・・・気持ちいいよぉ
怖いくらいに、気持ちいい・・・。