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天狐あやかし秘譚
第33章 季布一諾(きふのいちだく)
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【季布一諾】一度した約束や承諾は必ず守ることのたとえ。
昔の人や妖怪や神様は約束絶対守るんだぞ、みたいな。
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あいつ、どこ行きよってん?
俺は周囲を見渡した。あの木霊め、俺の瀬良の肉体に憑いたまま、うろちょろと・・・。きつく言ってやらにゃあならん。

「どうしたの?お兄ちゃん?」
綾音のところの清香がとことことと寄ってくる。さっきバトっていた時は、芝三郎狸に言って、離れておいてもらったのだが、どうやら終わったと判断したのだろう、二人でこっちにやってきた。

「嬢ちゃんな?瀬良の姉ちゃんが桔梗につれてかれてもーてん。探すの手伝ってくれるか?」
気持ち的には、ここで待っとれと言って、さっさとひとりで探しに行きたいが、まさか、この子達を置いていくわけには行かない。納得させて、ついてきてもらわなければいけない。それでも、この幼子を連れて歩くだけで結構なタイムロスだ。

「なあ、芝三郎・・・お前、匂いとかで瀬良の場所わからんの?」
「失礼な!拙者は犬ではござらん。狸にござる」

俺の認識ではそのへんほぼ同じなんだけどなあ。しゃあない。疲れっけどやるか。
俺は背負っていた小さいデイバックから和紙を数枚取り出す。
和紙の中央には土御門の家紋である五芒星が墨で描かれている。五芒星は五行を象徴し、陰陽術の発動の媒介になる重要なシンボルだった。

和紙を二つ折りにして口に咥え、右手で刀印を左手で掌印を結ぶ。
口に和紙を咥えているので言いにくいことこの上ないが、このまま呪言を奏上した。

「前五 青竜 木神 家在 寅主銭財 慶賀吉将」

ぼうと和紙が青く輝き、薄青い煙のようになって中空に消える。それなりの力のある術者が見れば、青い龍が天に立ち上る姿が視えるだろう。
代々土御門家の当主に引き継がれる十二天将がひとつ『青龍』だ。これは木気を宿し、幅広い行動範囲を持つ。木の精霊である木霊を見つけるのにはうってつけだろう。

「行けや・・・」
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