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天狐あやかし秘譚
第63章 暗中模索(あんちゅうもさく)
つまり、片霧麻衣は神宝『死返玉』か『辺津鏡』の適合者であるかもしれない、というのがふたつ目の可能性だそうだ。

「緋紅及び、緋紅が連れ去ったシラクモ、それから目撃証言からの拙い情報だが、カダマシとヘビ男、つまり、現在把握している逃亡中の『まつろわぬ民』達の身体的特徴及び判明している能力については、手元資料を参考にしてもろてやな。いずれにせよ、今やらなければならへんことは2つや。ひとつは片霧麻衣の奪還、それから、まつろわぬ民の殲滅と神宝の回収や。そのため、各衆から人員を招集して、特別部隊を編成する」

その言葉で、会議室内に緊張が走る。

「まずは、先遣調査隊として、石川県にすぐに行ってほしいメンバーからや。祓衆からは御九里、それから浦原」

ええ!わ・・・私!?

「祭部からは九条、占部からは日暮、以上四名で現地調査。その後、必要に応じて増援を送ることにする。土門は情報班を立ち上げて引き続き情報収集と管理・分析。大鹿島は機動結界班の整備、左前はカダマシとヘビ男の封殺隊を急ぎ立ち上げい!」

ガタリ、と土御門が立ち上がる。両手を机について皆の方を見た。

「ここまでわいら舐められっぱなしや!必ず、奴ら『まつろわぬ民』ども、ひとり残らずとっ捕まえて、後悔させてやろやないかい!」

陰陽寮、総力戦や!

土御門の声に、一段と気迫がこもっていた。
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