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天狐あやかし秘譚
第63章 暗中模索(あんちゅうもさく)
「スクセ、立ち上がりなさい」
あ、キヌギヌの声。

それに応じて、身体は自然と動いた。言う通りにしなければいけないと、強く思う。

「服を脱ぎなさい」

声が飛んでくる。服をスルスルと脱ぐ。下紐を解いて、袴がパサリとそのまま下に落ちた。

「感度が3倍になります」
キュンっと身体に電撃が走ったような感じがした。何もされてない、していないのに、乳首が固く勃起し、クリトリスの隆起すら感じた。

ふふふ・・・私の勝ちよ
一番みっともなく、イカせてあげる

え?何?この声・・・?キヌギヌ?

「四つん這いになって、アナルに指を二本入れて、イキ狂いなさい」

足ががくんと折れて、身体が崩れ落ちる。四つん這いの姿勢になり、右手をアナルに伸ばす。

「ん・・・あっ♡・・・ああっ!!」

ずぶりと一気に二本の指がアナルにめり込む。調教され、感度まで上げられたアナルはその淫靡な刺激であっという間に発火する。

「ああああ!!」
イキ狂わなきゃ・・・!
スクせの頭の中にあるのはキヌギヌの指令だけだった。

イキ狂う、イキ狂う、イキ狂う、イキ狂う・・・
私、もっと、もっと、もっとぉ!!

ぐちぐちとアナルを二本の指でかき混ぜる。腸内がかき回され、その刺激が振動となって子宮に伝わる。子宮が震え出し、高みに近づいていく。

「あ・・あああ!イク・・・イグうっ!!」

びくん、と上半身を跳ね上げる。その瞬間、触ってもいない秘所からブシュッと愛液が吐き出された。しかし、イッたにもかかわらず、キヌギヌの言葉の魔力はいまだスクセを縛り続ける。指が止まらない・・・どんなにイッても、イッても・・・だって、私まだ狂ってない・・・。

「あああっ!ダメぇ!!またイッちゃうぅう!!とめて・・・とめてぇええ!!!」

ぐちぐちとアナルを押し広げながら悶え続けるスクセを前にして、キヌギヌがにまりと笑っていた。その手には、裏面が黒の古代の銅鏡、人の心に入り込み、それを意のままにできる、キヌギヌの使う神宝『辺津鏡』があった。
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