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天狐あやかし秘譚
第65章 主客転倒(しゅかくてんとう)
男の右手がお腹のあたりを平手で押し付けるようにしてくる。外から、中から子宮を圧迫され、ゆすられ、ポルチオが痙攣し、今までにない絶頂の波がスクセを襲う。

「いやあ・・ぁっ!!い・・・イグううっ!!」

ぐいっと身体が弓なりになり、足が、膣壁が震えるように痙攣する。その痙攣がヤギョウの陰茎を刺激し、その興奮をさらに高める。ヤギョウがさらなる快感を求めて、今まで一番深く猛ったモノを突き入れてきた。

「いぎぃぃい!!!い゙っでるぅう、もうイってるかあがああ!!」

ぶしゅ!とお腹の奥を温かい何かが叩いた。

それが、最後の刺激だった。
お腹の中で何かが破裂する。体の奥から震えが湧き上がり、排尿に似た自分ではどうすることもできない感覚が小刻みな震えになり、全身を襲う。背筋がゾクゾクと震え上がり、脳天まで真っ白になる。

あがああああ・・・ぐうあうう・・・

この時のスクセはその陰部から大量の淫液を吐き出し、口から流れるよだれをすすることもできない状態で、ただただ破壊的な快楽に体中を打ち震わせていた。

結合部からはどろりと白濁した女と男の混合物が溢れ出し、太ももを伝って幾筋も垂れる。

頭の中にはまだ白い雷撃の残滓がビリビリと残っているようで、まともに考えることができない。今、自分の身体がどうなっているのか、それすらわからない状態だった。

かろうじて分かったのは、ヤギョウがやっとその精を吐き出した、それだけだった。

おわ・・・た・・・の?

がくん、と膝が抜ける。その同時にスクセの両腕を掴んでいた左手をヤギョウが離したために、彼女は糸の切れた操り人形のようにその場に力なく崩れ落ちる。

ビクン、と不随意に身体が震えた。
アソコからはとめどなく愛液と精液の混合した液体が溢れ出していく。

ああ・・・あ・・・・

《ぐふぐ・・・ぅ・・》

ヤギョウが言ったことにスクセの目が見開かれる。
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