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白昼夢
第4章 電話
私はこの土曜日の夜、古川からのメッセージを心待ちにしていた。
何故だか分からないが、とても古川の事が気になったのだ。

夜9時を回った頃、私のスマホにメッセージが来たことを告げる音がした。
メッセージを開けて見ると古川からだった。

古川はこう書いてきた。

「今、仕事から帰って来たんだ…」
「お疲れ様でした…」

そう書いて返事を送った。

「俺さ、早く真理子さんに会いたいんだけど?」

今朝、メッセージをした時と同じやり取りが始まったのだ。
私はいきなり会うのは無理だと思っていた。

だが、古川はグイグイと押してくる。
私は今朝と同じような内容で返事を書いて送る。

「私は、まだ古川さんの顔も知らないし、話したこともないのよ、そんな人といきなり会えないわ…」

すると、そうだろう。
古川から写真が送られてきたのだ。

その写真はどことなく俳優の板垣李光人に雰囲気が似ていたのだ。
私はそのことを古川に伝えようと思いこう書いて送った。

「古川さんて、板垣李光人に似てるのね…」
「えー?似てない、似てないよ!!」

古川は似ていないと連呼していた。

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