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白昼夢
第1章 プロローグ
今年の夏は異常気象とも言える程の暑さだった。
そんな暑い夏に私は還暦を迎え60歳になった。

60歳の女を世間はどう見ているのだろうか。
もう女としては終わってしまったのだろうか。

はたまた、まだ女として見られ生きて行けるのだろうか。
とても、疑問に感じてしまう。

恋愛もそれと同じく60歳のオバサンが恋愛などしても良いのだろうか。
そもそも、60歳の女を相手にしてくれる男はいるのだろうか。

それも疑問に感じてしまうのだ。
真理子と言う名もとてもレトロ感溢れる名前で昭和を意識せざるを得ない。

真理子と言う名は今は亡き両親が名付けてくれた名前だ。
私としては気に入っているが実に昭和臭い名前だと感じてしまう。

今は令和なのだ。
真理子などと言う名前は一発で昭和生まれだとバレてしまうような気がしてならなかった。

話しは変わるが、私には10数年お付き合いしていた彼氏がいた。
その彼氏を私は3年前に肺がんで亡くしていた。

林田貴博はかなりのヘビースモーカーだった。
それが原因で肺がんになってしまったのだ。

苦しい病床で貴博は最後に私にこう言った。

「俺が死んだ後、真理子はちゃんとまた恋愛をして幸せになってくれよな…」
「そ、そんな哀しい事言わないで…」

「間違っても、俺の後追いなんてするなよ…」

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