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白昼夢
第6章 ピザ
「俺、機械音痴でパソコンなんて使えないや…」
「それより、こっちに来て椅子に座って…」
そう言うとようやく古川は椅子に腰かけた。
それでも飾ってある私の家族の写真などを見ていた。
もう、時刻は午後1時を過ぎていた。
そこで私はこう話したのだ。
「お昼どうしようか?デリバリー取る?それとも外に食べに行く?」
「面倒だから、デリバリーでいんじゃない?」
「じゃ、ピザでいいかしら?」
「いいよ…」
古川がそう言ってきたので私は、ピザのチラシを見せた。
「どのピザにする?」
「え?真理子さんの好きなのでいいよ…」
「そう、なら、これにするわ…」
私は2,980円の1,000円引きのクーポンが付いているピザにすることにした。
このピザは夏の期間限定のピザだったのだ。
ピザ屋に電話を入れて、注文をした。
すると、昼時だと言うのに30分程で届けてくれると言う。
「この時間で30分で届けてくれるって早いわ…」
「え?そーなの?」
「そうよ、今日は日曜日だし普通なら1時間は待つわ…」
「じゃ、ラッキーだったね…」
私たちは二人でそう話すと笑ったのだ。