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白昼夢
第6章 ピザ
「確かに、変わってるかも知れないわね…」
私たちはこの会話で少しだけ緊張がゆるんだ様に感じた。
古川は自分で買ってきたカフェオレのボトルに口を付けて一口飲んだ。
私も古川が買ってきてくれた烏龍茶を一口飲んで喉を潤おしたのだ。
ピザが届くまで30分はある。
この30分をどう話をしようかと思い私は少し悩んでいた。
すると、古川がこう言う。
「ピザが来るまで30分あるんだよね?」
「そうよ、30分で来るわ…」
古川はそれを聞くと私のベッドへ移動して腰を下ろして座った。
私も、同じようにベッドの腰かけたのだ。
古川は徐々にベッドに寝ころんでゆく。
「古川さんちってソファーがあるんでしょう?」
「そうだよ、良くわかるね?」
「古川さん見てると分かるわ、ベッドをソファー代わりにしようとしてるもん…」
「そーなんだよね、ベッドはソファーなんだよ…」
そう言うと、益々私のベッドに横になってゆくのだった。
私は、古川の顔に自分の顔を吸い寄せられる様に近づけていった。
私は古川の唇に軽く自分の唇を触れさせた。
古川は驚いたようにキョトンとしている。
私はその顔を見ると本当に可愛いと感じてしまったのだ。
もう一度私はキスをした。
今度はディープキスだった。